『鶯日記』 第2話 人間とは
さて、これから二月が来る。
二月は一番の寒さが来る月である。
冷たい風に体感もさる事ながら、
筆者は仕事の転換期を迎えようとしているため、一抹の不安から余計に寒さを感じるのかもしれない。
さて、そんな折であるから嫌な話の一つや二つ聞かされても致し方なしとは思うが、毎日毎日では精神がやられる。
はてさて、どうしたものかと考えあぐねて暮らす日々。
人間も動物も、身体や心が傷ついた時は「眠る」に限るのである。
現代社会においては、傷つくとは「疲れる事」と同義である。
本日は早めに家に帰り、上質な睡眠をとるための努力をしようか。
余談であるが、筆者は少しばかり冷たい所がある。
自分の大切な人達には惜しみない愛情を注ぐが、
大切と思わない人達のためには、指一本動かすのが億劫な所があるのだ。
無論、命がかかっている時は別である。
どういう事かと言うと、例えば「怒る」という行為。
非常に労力のいる事である。
嫌な事を言われて、もちろん怒りたくなるが、その人間のために使う労力も無駄と思ってしまうのだ。
筆者が自分の労力を使いたい相手は、大切な人達にである。
これが、「人間」である。