氷の都の物語

氷都八戸在住のディレクトールが八戸の奥ゆかしさや自身の事などを日常の風景を織り交ぜながらお話していきたいと思います

『氷都物語』 第3話 南部弁講座 ♯1

三度目まして。

 

こんにちわ。

 

ディレクトールのかいるです。

 

本日も青森県八戸市(はちのへし)からお送り致しております。

 

今回は、南部弁講座です。

 

はて?南部弁とは?

と、お思いの皆様。

 

そうなんです。

 

「青森弁」なんて言葉はありません。

 

何故なら、青森県で話されている言語は、

「南部弁」か「津軽弁」なのです。

(ご指摘がありましたが、「下北弁」もございます)

 

《軽く青森県のご紹介》

青森県の西岸地方を主に津軽地方と言います。

青森県のマサカリの地方を陸奥(むつ)と言います。

そして、青森県の南東部を南部地方と言います。

(細かく言うと、陸奥と南部の間を上北(かみきた)地方と言う)

 

そして、この南部地方と津軽地方では、

文化、風習、言語が別なのです。因みに気質も違うと言われています。

 

どちらが良くてどちらが悪いという事はありません。

 

だって・・・元々違う藩だったんだから。

 

違って当たり前なのです。それで良いのです。

ここで軽く歴史のおさらい。授業ではないので本当に軽くです。

南部藩藩主  南部氏(著名人は師行さん、長政さん)と

津軽藩藩主  津軽氏(初代は為信さん)が

江戸時代まで其々の藩を治めていました。

(それ以前のお話もありますが、ここでは省略します。機会があれば後ほど詳しく)

 

そして時は流れ明治時代に入ります。

ここで『廃藩置県』が行われましたね。

その時に、元々南部藩は八戸近郊を含む岩手県の大きさでした。

ですので最初は、

南部藩全部を岩手県にしよう」

となったらしいのですが、地図を見てみると、「ちょっと待て。これじゃ、岩手県がデカ過ぎる」

となったらしいのです。

そこで、今の青森県岩手県の境目で

「ここから分けてしまえ」

となりました。(なんて乱暴な❗️)

 

というわけで、南部地方と津軽地方では、文化も風習も言語も違って当たり前なのです。

それが良いのです。

 

因みにディレクトールは八戸生まれ、八戸育ちの思いっきり南部人ですが、

ご先祖のご先祖のその又ご先祖のご先祖の‥‥人は、津軽地方の方から南部へ来たみたいです。

 

と、言う訳で、わんつかっこ(ちょっぴり)津軽衆の気質も入っていると思われるディレクトールです。

 

さぁ、前置きが長くなってしまいましたが、いよいよ南部弁講座です。

 

上記に少し出て来ました。

・わんつか  →ちょっぴり

なのですが、一つ補足です。南部人は言葉の最後に「っこ」を付けたがります。

例えば、

・飴  →  飴っこ

になります。

・お茶  →  お茶っこ

・こたつ  →  こたつっこ

・赤ちゃん  →  やや  →  ややっこ

 

そして、南部弁と言えば、

「こいこい活用」

(正式名ではありません。ディレクトールによる造語です)

 

只、見れば納得して頂けると思います。

 

・可愛い  →  めんこい

・冷たい  →  しゃっこい

・小さい  →  ちちゃこい

・くすぐったい  →  もちょこい

 

まぁ、見事に「〜こい」で終わっています。

 

因みに合わせて文章を作ると、

「しゃっこいお茶っこ飲む❓」や、

「ややっこ、やんで(とっても)めんこいなさぁ」

となります。

 

因みに、

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これは、本八戸駅に置いてある布看板です。

(まちぐみさんとは、八戸の街を元気にしたいと思ってくれている市民集団の方々です。ありがたや)

これを見た他県からお越しのお若いカップルちゃん。

「どう発音するの❓」

と、困惑していたそうです。

 

では、お教えしましょう。

・・・あぁっ、文章では発音が、イントネーションが、伝えられない・・・Σ('◉⌓◉’)・・・

 

(気を取り直しまして)

 

意味は、「そうなんだよね」です。

また機会があれば、南部弁講座をしたいと思います。

今日はこの辺りで、どっとはらい(おしまい)

 

それでは、明日も良い一日を。。